1.叢生 抜歯症例
歯ブラシの毛先が届きにくいために、長い間にむし歯や歯槽膿漏に罹りやすく、また、ころんだりすると八重歯(やえ歯)で口の中を傷つけることもあります。極端にでこぼこの程度がひどいときは、八重歯ではなくその隣の歯を抜歯して、歯とあごの大きさを調和させます。
2.叢生 非抜歯症例
日本ではかわいいとされている八重歯も、欧米では悪魔の歯と呼ばれています。歯とあごの大きさとの不調和が原因のことが多く、奥歯を後ろに動かしたり、歯列の幅を拡げたりして、なるべく歯の数を減らさないで、でこぼこをきれいにします。
3.上顎前突 非抜歯 長期管理症例
上下の前歯の深い咬み合わせを早期に治療をすることによって下顎の発育の発育をうながし、抜歯の可能性を少なくします。顎外固定装置の使用を極力減らし、機能的矯正装置の使用を中心に行っています。
4.上顎前突 非抜歯症例
前歯が飛び出ているだけでなく、奥歯の咬み合わせが、山と山の関係になっています。上の奥歯を後ろに移動させ、上下の歯同士を山と谷に関係に治し、咬みやすくします。
5.上顎前突 過蓋咬合 片顎抜歯症例
上下の歯の咬み合わせが深く、前歯同士にすきまがあります。上の小臼歯2本を抜歯したあと、前歯のすき間を閉じながら前歯全体を後退させます。
6.上顎前突 抜歯症例
前歯の前突に加えて歯のでこぼこが顕著です。
上下4本の小臼歯抜歯による矯正治療後、口もとが大きく変化しました。
人前で話をするとき手が口もとにをおさえていた癖がなくなり、口の中が乾きにくくなったと患者さんから喜ばれています。
7. 下顎前突 非抜歯 長期管理症例
不正咬合の中で日本人に一番多い受け口、すなわち下顎前突という咬み合わせです。
早期に治療を開始することにより、良い結果が得られます。小学校低学年から、晩期性の成長が収束する高校生位まで経過観察する例もあります。
もちろんその間、装置をずっと使い続けるわけではなく、1年に1度の定期検診だけの時も有り、適切な時期に適切な処置を行います。
8.骨格性下顎前突 顎矯正手術併用
軽いもので成長の途中であれば、通常の矯正治療を行いますが、上下のあごのずれの大きい場合は、体の成長が終了する16歳~18歳以降、われわれ矯正歯科医と外科の先生と相談しながら、手術を併用した矯正治療を行います。
9.下顎前突 切端咬合
上の歯と下の歯が突き合わせになっています。咬み合わせは、下の歯に上の歯がおおいかぶさり、歯と歯の山と谷のところが咬み合ってこそ、効率よく食事ができ、胃や腸に負担をかけず、消化を助けます。
10.開咬 舌前突出癖
奥歯が咬み合っても、前歯が開いています。物がうまくかみ切れません。
本来3歳くらいまでに終わるべき指しゃぶりが長期的に続いたり、舌を前に突き出してつばをのみこむ癖があったりする機能的なものと、骨格性のものとの大きく分けて2つの場合があります。
11.開咬 上顎前突
上の前歯は前傾して、奥歯も下の歯とほとんど咬み合っていません。サ行タ行ラ行など発音上の問題と、あごの関節にも負担を生じやすい歯ならびです。
12.空隙歯列 歯周病
隣同士の歯と歯が開き、食べ物や、歯垢歯石がたまりやすく、ていねいな歯みがきを心がけないと歯周病の原因となります。
13.空隙歯列 上顎両側側切歯先天欠如症例
上の2番目の歯がもともと足りない事はよく見受けられますが、それにより、前歯全体にすきまが散在してしまいます。
そこで、3番目の犬歯を2番目に移動させて、すきまを閉じました。2番目の歯があったところのすき間を拡げてブリッジを入れる方法もあります。
14.正中離開
乳歯から永久歯に生え変わる過程で、上の前歯の真ん中にすきまのある歯並びはただちに治療をせず、となりの歯が生え るのを待つこともありますが、2番目の歯の出る場所が少なく、明らかに内側から出そうな場合は早期に治療をします。
15.空隙歯列 反対咬合
すきまがあり、かつ上下の前歯が反対になっています。下の歯の軸を内側に入れて治療します。
16.交叉咬合
上の歯が下の歯の内側に、交叉したようにずれています。
17.鋏状咬合
上の奥歯が下の歯を乗り越えて外側にずれています。
18.補綴前準備
歯が抜けてしまった後、放置するとそのすき間が徐々に隣から押されて少なくなってしまいます。入れ歯を入れる前の準備として、矯正治療によりすき間を拡げ隣の歯の軸を起こす必要があります。本症例はインプラントを適用しています。
19.補綴前準備
奥歯にかぶせた入れ歯を作り治す際、上下の咬み合わせに問題がなければ、下の前歯のでこぼこだけを治療することが可能です。
20.顎変形症 上下顎同時移動術併用
外科治療を併用することにより、歯並びではなく、あごのゆがみを治すことができます。この場合の矯正治療は健康保険適用になります。
21.唇顎口蓋裂 骨移植
骨移植の後、裂隙部への歯の移動を行います。
治療費は健康保険適用となります。
22.口蓋裂の治療
出生後、可及的早期にお口の型を取り哺乳床を作製します。 授乳を助け、舌が裂隙部に貫入してあごの発育を阻害しないよう、 また、来院時毎に床を調整することによって、顎堤の裂方向への発育を助長させます。なお、本傷病名の治療費は健保適用となります。
23.審美治療と一般治療
岡矯正歯科では、むし歯や入れ歯等の一般治療については、信頼できる他の診療所をご紹介致します。